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死ぬかと思った。 というより、「これは死んでも全くおかしくないな。」と思った。 結局こうして生還したわけだし、よくある旅の話なのだけど、 自らの体験記として、ここに綴りたいと思います。 一昨日の夜は、チェンマイから行動を共にしている岡P(大阪出身・23歳・ロン毛) と二人、フェイサイのホテルのテラスから、対岸のタイを眺めながら、久々の ビアラオで乾杯を交わしていた。 一ヶ月半ぶりとなるラオスに入国。 今は、ルアンパバーンの、とあるネット屋でこれを打っている。 この「死ぬかと思った」体験は、フェイサイからルアンまでの道中での話。 ブッキングした泊まっていた宿のスタッフは、確かに「ぶい・あい・ぴー」 と言っていたはず。 だから、バスターミナルに着くまでは、VIPバスで快適に、なんて思っていた。 ターミナルに着くと、三台のバスが並ぶ。 そのひとつに大きなVIPバスがあったので、それだと思っていた。 しかし、運転手らしき人に確かめると、違うバスを指差す。 見るとそれは、何の変哲も無い地元民が乗るローカルバス。 VIPバスの料金で、ローカルバス。 ラオスらしいなと思った。 バスは韓国からの中古らしく、車内や、車体にはハングル文字が書かれている。 人も少ないし、欧米人や旅人だけが乗るバスよりは、面白いかなと思った。 外国人は、俺らのほかに日本人一人だけだった。 午前九時。バスはゆっくりと動き出す。 タイに比べ、本当に何も無いラオス。 前回観てきた風景よりも田舎に感じるのは、タイを訪れた後だからだろう。 見渡す限りは、山、村、人。 そんな風景を見ながら過ごしていたが、やることも無く、音楽を聞いたり眠ったり。 恐怖を感じたのは、いつ頃からだったか。 気が付くと、初めはノロノロと走っていたバスも、どんどん速度を増していく。 フェイサイ~ルアンの道は、大体が山道となり、上下左右に道はうねっている。 そして、道が非常に狭く、車が二台すれ違うのもやっと。 そんな道をドライバーは、飛ばす。乗っていた赤ちゃんは、ゲロを吐く。 ドライバーと二人の付き添い。彼らは、共に俺と同年代かそれよりも下で、 決してベテランという風には見えない。 果物を食べながら、飲み物を飲みながら、話しながら運転する。 盛り上がると、前方を見ずに話し出す。 流石はラオスの山道。自然が豊かで、草も青々と生い茂っている。 そんな道だから、カーブする時に対向車の有無が全く見えない。 カーブミラーが付いているわけでもない。 そんな道をドライバーは、速度を緩めるでもなく、ますます飛ばす。 赤ちゃんもますます、ゲロを吐く。 どうして、彼には対向車の有無がわかるのだろう。 それとも、わかっていないで運任せに突っ込んでいっているんだろうか。 窓や前のドアが開いているから音を聞いている?とも思ったが、 車内はタイポップの爆音が流れているため、それも考えづらい。 兎に角、どうして事故らないのかが、不思議で仕方なかった。 しばらくして、何気なくルームミラー越しにドライバーを見ていると、 一本の瓶を持ち、それを飲んでいるのが見えた。 一番後ろに座っていたため、しっかりと確認できなかったが、それが どうにもビヤラオの瓶に見える。 もしかしたら、飲みながら運転・・・。 それを見てしまってから、更に怖くなった。 恐怖に包まれながらも、前を見なかったり、横になったりで気を紛らわせていた。 そのうち辺りは、闇に包まれていく。ここからは更に怖かった。 何時間と経っているのに、全く速度が落ちる様子も無なく、暗闇のため 体感速度は更に上がる。 夜で怖いのは、対向車。 大型トラックなどが前から突っ込んでくる度に、「次こそは当たる」と覚悟を決めていた。 山奥のため、夜空には星がいくつも輝いていたけれど、それをじっくり 見ていられる余裕も無く、常にハラハラして、俺の顔は汗で輝いていた。 制限速度の看板を見ると「30」という表示がある。 思うに、あの時出ていたスピードは100kmくらいじゃなかっただろうか。 体感速度が速いため、そう思うのかも知れないけど、80kmは出ていたと思う。 これは、死んでも仕方ないなと思った。 それか、きっと誰か村人を轢き殺すだろうな、とも思った。 (このバスは、村の中を通る時も速度を落とさず、クラクションを鳴らし通り抜ける。) 何が彼(ドライバー)を、そんなに飛ばさせるのだろうか。 家で愛する彼女が待っているのかもしれない。 大好きなテレビが映るのかもしれない。 今日は、年に一度の同窓会なのかもしれない。 彼の誕生日なのかもしれない。 そして、ただのスピード狂なのかもしれない。 いずれにしても、「無事に着いてほしい」という事ばかりを考えていた。 この道で、何人くらいの人死んだのだろうと考え始めた頃、バスはだんだんと 速度を落とし始め、見覚えのあるバスターミナルに到着した。 午後九時。ルアンパバーン到着。 十二時間、ジェットバスの旅は、あれだけ恐れていたにも関わらず、 何事も無く目的地に到着した。 バスに乗っている時のドライバーは、「スピード狂のアル中」というイメージだったが、 着いてみるとそれは、運転がとても上手で、尚且つ最速で目的地に運ぶ 「凄腕ドライバー」というのに変わっていった。 どうか、家に帰ってゆっくりと、彼女なり、テレビなりを楽しんでほしい。 いやしかし、よくもまあ無事に着いたもんだ。 ラオスの運転というのは、みんなこうなのだろうか。 とすると、ラオス人はかなりの凄腕ドライバーということになる。 兎に角、自分の事ながら無事で何より。 人の旅行記などを読んでも、こういう話はよくあるから、きっともっと凄い運転を する国があるのだと思う。 世界で一番クレイジーな運転をする国は、どこだっけか。 そんなところに行ってしまえば、俺はきっと泣くだろうし、赤ちゃんのように ゲロも吐くと思う。 あまりこういう体験はしたくないけど、なかなかいい体験でした。 次からは、なるべく寝て過ごそうと思います。 ※↓ フェイサイ~ルアンプラバーン間のバス ![]() ※↓ ルアン プーシーの寝大仏 ![]() ※↓ ルアン 日本語学校近くで遊んでいた子供たちと ![]() みなさんも、安全運転で。飲酒運転も、絶対にいけません。 09/09/12 Luanprabarn Laos ■
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by shige-wander
| 2009-09-11 17:49
| ラオス
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