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素敵な出会いに乾杯。
今朝白河を発ち福島駅に着きました。 朝、駅の銅像を見て知ってのだけど、白河は芭蕉が奥の細道の中で “心もとなき…白河の関にてかかりて旅心足りぬ” と歌った地らしい。 昨日は快適に眠っていたのだけど三度も警察がやって来て起こされる。 注意された訳ではなく三度とも違うパトロール隊が何かと思って見に来たらしい。 警察同士無線を使い、面白がって冷かしに来たんじゃないか…。 早めに寝て遅めに起きたので眠気はないが、季節外れのモスキート共におでこを刺された。 もうオデコボコだ。 日本最古の南湖公園はなかなかのものだが言われてみないと普通の公園。 湖には鴨がいた。朝飯のパンをちぎり湖に投げてやると貪欲に岸に上がり食い物を求めた。“岸の上のカモョ” 悪い事をしてしまったね、ごめんなさい。 舞台はまた国道4号。白河を出発し、40km程で郡山に到着。 そろそろ体も匂い出してきたと、スーパー銭湯で三日ぶりの風呂に入る。日焼けで肌もヒリヒリ。 露天風呂に浸かっていると、中年の親父が酒を持ち込み気持ちよさそうに飲んでいた。 風呂から上がり、喫煙所で胡座をかいて座っていると、さっきの親父も同じスタイルで座ってきた。喫煙所には二人、面白いので話掛けてみた。 「福島で有名な食べ物は何ですか」 「果物だね、梨。それからラーメンとそば、あっそれから梨がいい」 と、酔いが回っているのか、それ程梨が旨いのか。最初はちょっと変わった人だなと思い、礼を言って荷物を纏めていた。すると 「もう行くんですか?珈琲でも飲んできませんか?」 珈琲をご馳走になりながら座って話をすることになった。 これが俺と瀬谷さんとの出会い。 現在55歳で、話をしているうちに彼が20年前に世界を旅していた事がわかった。 旅のイロハ、宗教、東北の歴史、次の旅の計画など、とても知識人で色々な事を学んだ。 親身になって俺のこれからの旅の予定を建ててくれてとても感謝している。 彼は俺に昔の姿を見ていたのかもしれない。 印象的な事を言っていた。 「自分が恩を受けたら、誰かに恩を返しなさい。深く言えば隣人を愛せという事ですね。」 どこかで聞いたような言葉だけど、彼の口から出た言葉は深かみがあって暖かい。そして東北特有の訛で愛嬌もある。 俺も彼に未来の自分を見た気がする。 いつか年を取ったら、この恩は同じような若者に返すべきだと思った。 これも何かの縁だと名刺をくれて帰っていった。 笑ってと言ったら、笑顔が苦手だからと、笑ってもらえなかった。 必然って言葉はあまり好きじゃないけど、この出会いは会うべくして会ったんだなと思っている。 本当に旅は不思議な出会いがあるものだ。 旅は出会い。人々に触れる度に、旅に出たのだと実感する。 芭蕉風にいうなら “心もとなき日数重ねるまゝに、人との出会いにかゝりて旅心足りぬ” 郡山を出発して陽が墜ちてから福島に到着した。 ルールを破ってしまったけど、それがどうでも良くなるくらいの綺麗な夕日を見ながらの 一服は最高だった。 駅に着いて何を食おうか考え、そばを食った。鴨そばが有名らしいがそれは郡山までの話で、仕方なく駅の側の普通の蕎麦にした。 腹もいっぱいになったところで、ずっと飲んでないビールが無性に飲みたくなった。 これから飲み屋を探して一人、素敵な出会いに乾杯しよう。 今夜も野宿。いい宿があればいいんだが。 気掛かりは明日の天気。雨予報だけど、女心と秋の空だし、旅心と秋の空。瀬谷さんも自分の気持ち次第で天気は変わると言っていたのでメンタル勝負という事になりそう。 明日には明日の風が吹く。 また明日書きます。 カンパイッ! #
by shige-wander
| 2008-10-04 22:12
| NoMoterCycleDaiaries
目覚めは宇都宮八幡山公園。山の上に公園があり、ライトアップされたでかい塔が聳える。 札幌で言えば旭山の上にTV塔を立てた感じかな。 6時半頃だったと思う。地元に住むおじさんおばさんが元気よく ラジオ体操を踊っているのでその音で起こされた。 屋根付十畳といったところか、大変寝心地も景色も良く、ぐっすりと眠れた。 人懐っこい猫が二匹我が家で遊んでいた。 猫って案外かわいい。 出発前に少し出遅れて体操をし、コンビニでカップラーメンを買い 昨日の残りの食パンと合わせて食べる。 餃子タウン宇都宮を後にし、国道4号をひた走る。 今朝はサラリーマンの代わりに登校時間と重なったんだろう、高校生とすれ違う。 宇都宮の女子高生は皆かわいいんだ。 いや、女子高生自体が可愛く見えてしまうのかな。 今日の国道は好きだ。 延々続く娯楽のリピートはそれほどなく、多くは田園風景や川、線路、自然が続く。 もう秋だけど井上陽水の少年時代がお似合いだ。 宇都宮を過ぎて60km程進み、今度は少年時代が飽き始める。人間は慣れに弱いのもの。 途中寄ったコンビニで店員のおばチャンに今朝の新聞に“那須が紅葉し始めた” という見出しが出ていた事を教わり、一足早い紅葉もいいなと思った。 那須を目指す事にした。那須にも二つあり、有名な那須高原の他に塩原というのがある。塩原は温泉街らしく入るつもりはないが雰囲気を味わうだけと、進路を変え、ゆるく続く坂を昇り出した。 ゆるく見えても実際走ってみると結構ダルいもの。進むのが遅く疲れてしまった。 塩原に入り、那須を見渡せるという大きな公園があったので休憩することにした。 そろそろ匂い始めた髪を洗う事に。もちろん変な目で見られたが気にしない、臭いんだから。 一時間程いただろうか陽が傾き始めたので県道を走る進路を戻す。 道の駅で那須の特産品という牛乳を飲み、食パンをかじる。 かじっていると、おじさんが話かけてきた。旅をしている旨を伝えると「大変だねぇ」と同情され、代わりにこれから通るであろう土地に関して情報を頂く。それから犬散歩おばさんを加え話をしていた。 これは余談だけど、話をしているとおじさんはおばさんを軽く口説いているように思えた。「犬も奥さんに似て可愛いね。」 よくある冗談の類だと思うけど、積極性があり俺が発った後に起こる物語を想像しながら続きの道を走る事ができた。 こうした旅に出ると多くの人に出会う。 話掛けられる事が多い。もちろんこんなでかい荷物積んで走ってるんからなんだけど…。 コンビニでもおじさんがアイスを食いながら隣に座り話掛けてくるし、那須の公園では葉っぱを刈る仕事をしている四人のじいちゃんクルーに質問責めをくらった。 一人面白い女子高生がいて、道を聞き終え、何処まで行くのと聞かれたので答えると「やっべぇ、私も受験勉強しなきゃっ」と言いながら自転車に乗って急いで帰っていった。 福島の女子高生もかわいいんだ。 たとえどんな小さな出会いであってもそれは旅の物語として記憶に刻まれる。 そしてそれは前に進んでいく活力ともなり得る。 那須を後にしてからはここ白河に着くまで、また何もないアップダウンの道になる。 今日は坂が多い日だ。足にも負担が掛かってきた。北海道までもってくれるだろうか。 そういえば思い出した。さっき事故にあった。と言っても自転車同士の。 相手は何ともないが俺はアスファルトに倒れ尻を打ったのと股関節の調子が悪い。これも一つの面白い出来事。忘れてたくらいだから明日には治るだろう。 今夜の宿は、福島県白河の南湖公園のトイレ。松平定信が造った日本最古の公園らしい。 日本最古で、しかもトイレって。ひどい絵を想像してしまうけど、綺麗で快適だ。 いつ注意されるかソワソワしているとついさっき警察が来た。 やばいと思っていたけど、不安はないか、寒くはないかと逆に応援されてしまった。 寝る前の暖かさ、冷えた体が温もる。酒よりも効き目がある。 今日はここで眠ります。 東北に入り、もう息が白い。風邪には注意して明日もまた旅を続けます。 #
by shige-wander
| 2008-10-04 00:01
| NoMoterCycleDaiaries
“青天白日”という言葉は今日の日の事をいうのだと思う。 天と神を味方につけたみたいだ。 昨夜はこれがまた見事に眠る事ができかった。 学校に通っていた時は例え次の日が遠足だとしても遅刻ぎりぎりという 状態だというのに、今になって次の日ワクワクすることがあると、寝付けなくなる。 子供か。 朝課したルールだが ・一日に使うお金を1500円以内に収める。 という事で朝食はSHOP99で済ませた。食パンはいい。食べたい時に食べれるし 腹持ちもする。おまけにチョコやヨーグルトを挟めばバリエーションに長ける。 コンビニの前で少し面白い事が起きた。 同期に入った仕事仲間(あまり仲良くないが)とバッタリ会う。彼もまた今日で青梅を去るらしい。30分程話をして 『頑張れよ。今度は仕事でじゃなく違う形で会おうな。』 と言われて別れた。こう書くと少しカッコいいが実際はあっけないもんだ。 いや、俺が言いたいのは旅立ち早々になかなか不思議な出会いをした事。 というのもいつも行くコンビニではなく少し離れた場所にお互いが行ったという事と、且つ俺が予定時刻を遅らせてまでそこで食おうとした事。 それが二人を出会わせたのかもしれない。 よく旅先でいるはずもない人にバッタリ会うなんて話を聞くけど、 あながちウソではないのかなと思えてならない。 朝から面白い事が起きている。いい旅立ちじゃあないか。 さて、話が逸れたが本題に戻します。 青梅市を午前9時に出発し通勤途中のサラリーマンの浮かないを横目に 俺はこれから自由だ、などと心で叫び軽快に国道16を突っ走った。 正午になり、秋だというのに夏の日差しで照らされ汗をかきだした頃に国道4号に当たる。 これが俺を北海道まで導いてくれる道だ。 長い道程になりそうだ。 俺は国道が好きじゃない。走っていても楽しくない。 ペダルを漕ぐのは楽しい、けど景色は変わらない。 同じような娯楽目的の建物の群がリピートされるように流れる。 しかしそこからは色々と考えさせられた。 内容は長くなるから書かないけれど。 そんな事を考えているうちに東京をいつの間にか抜けていて、さいたま(なぜ埼玉と書かないのだろう)、茨城と県を跨ぎ、いつの間に栃木に入る。 俺はたまに国道が好きになる。 それは栄えた街と街の間の町。町というのか村というのか。とにかく畑と寂れた商店しかないところ。 そんなところが好き。 畑が広がりボロボロで潰れた商店や倉庫のようなところで梨なんかを剥いているおばさんなんかがいたりする。 こういうのが好きだ。どんなに賑やかで華やかな街よりも。 栃木に入ってから、こういう場所の民家の木に生っている柑橘類のようなオレンジ色の果物に 興味を持ち自転車を停め、見ていると中から背中を丸めた老婆が手押しのローラー付買い物袋を押し、トボトボと歩いてきたので『これは何の実ですか?』と聞いてみた。 『渋柿だよ。干し柿にするやつだ。』とシワシワになった皺を寄せて教えてくれた。 今年は安泰らしくいい実がなっているみたいだ。 嫌らしくも心の中では一つ食わせてくれないかと思っていたけど彼女の家ではないらしく食べることができなかった。 話を終えると買い物袋を押しといてゆっくり一歩ずつ歩いて行ってしまった。 こういう何もないところに生きる人はきっと、全部がゆっくりなんだと思った。 そしてそういう人々の顔はみんな素敵だ。 すれ違うのは、平日の昼下がりというのもあり、年配の方が多かった。 じいさんも、ばあさんも、いい顔なんだ。人生が染み付いた顔、みたいな。 きっとここで育っていない俺には無理だろうけど、こういう年の取り方をしたいなと思った。 久し振りの長距離だからだろうか、それともスパッツのサイズが悪いのか。足が張ってきた。 何度か休憩を繰り返し、午後5時頃に目的地 栃木県宇都宮市に到着した。 これも走りながら追加したルールだけど、 ・寝床を探すために夕暮れまで行ける所まで走ること。 どうやらそれもクリアできたみたいだ。 宇都宮は栄えている。駅前には巨大複合アミューズメントパークが幾つもあり 女子高生の溜まり場になっている様子。 宇都宮は餃子の街で有名なので、朝、昼とケチった金で宇都宮ランキングNO.1を食う事に舌。 “郷に入れば郷に従え” もちろん地元民に聞くのが一番いい。 コンビニの店員、主婦らしき女性、高校男児3人に旨い店を聞くと揃いも揃って同じ答えを出した。 『宇都宮餃子みんみん』 味音痴の俺に言わせちゃうと宇都宮市民に怒られるかもしれないが普通だった。 しかし、その地でしか食べれないものを口にするとお腹も気持ちも満たされる。 腹もいっぱいになったところで今夜の寝床に着き、今現在シュラフに潜り 季節外れの蚊と闘っています。 初の野宿だけど案外行けるもの。ロケーションがよく高台に位置するため 明日朝日が拝める事を願って眠ろう。 いい出だしです。 おやすみなさい。 #
by shige-wander
| 2008-10-02 23:22
| NoMoterCycleDaiaries
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