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東北最後の地、八戸に到着。
22時のフェリー出航まで、まだ時間がある。ラストランを意識してか ペダルを漕ぐ足にも力が入り、早く着き過ぎてしまった。 さっき公園で知り合ったオバサンに頂いた東奥日報と、この日記が暇潰し。 昨日の石神の丘ステージは、とにかく寝心地が良かった。 あいにく薄雲は晴れてくれず、満天の星空というわけにはいかなかったけど 気持ち良く目が覚めた。 7日間走り続けた国道4号線とも別れを告げた。 いつかまた、今度は南下する時でも世話になろう。 岩手に入ってから一段と紅葉は進み、北海道はどうなっているのか、気になってきた。 明日、苫小牧に着いてからの道を考えていたけど、やはり峠を越えて 支笏湖を見てから帰る事にする。 湖で今回の旅を想い、涙でも流したいもんだけど、不感症気味の俺にはどうも… 道の駅『なんごう』にて、青森産の林檎を食べた。 バラ売りはなく、仕方なく4つ入りを買った。鞄が重くなった。 味は申し分なし。赤く、甘く、旨い。 青森に入り、訛を強く感じた。さっきのオバサンと話していると、所々理解できない。 もうこの愛嬌のある、東北訛とも、さらばなんだな。 24時間後にはもう、北海道に着いてしまうのか… いや、感慨に浸るのは船の上にしよう。 次の日記は長くなりそうなので、今回はこの辺にしておきます。 船酔いが心配です。 #
by shige-wander
| 2008-10-09 18:37
| NoMoterCycleDaiaries
謳歌の森公園の朝は辛かった。
昨日の酒でまたも、体が動かない。 北上は飲み屋が多い所で、人口に対して一人あたりの飲み屋の件数が 日本で何本かの指に入る街だと聞いた。 昨夜の晩酌はその中の一件『DAYTONA』で行なった。 マスター、札幌出身のバーテンダーとお客で楽しくやっていた。 “無尽”という文化を教わった。 ここ北上と沖縄でもたまにあるらしい。 これは説明が難しいが、昔から続くお金に纏わる文化。 面白い制度なので興味がある方は調べてほしい。“無尽” ※画像は関係ありません。無尽ではなく、無人。 重い体を起こして用意をする。 予報はいつの間にか、女の心、もしくは旅の心のように変わり、午前中は雨だという。 まずいと思ったが、ダラダラと荷物を詰め終え、サドルに跨がると雲間から光が差し込んだ。 今日もツキがあるみたいだ。 昼には盛岡駅に到着した。 駅前の『ぴょんぴょん舎』で冷麺を食べる。これがまた絶品。 食に疎い俺だけど、このためにまた来てもいいかな、と思った。 そのまま道を進み、夕暮れ前には岩手最後の道の駅『石神の丘』にたどり着く。 以外にも道の駅での宿泊は初めてだ。 今夜は東北最後の野宿となる。いい所だ。 最後の夜に相応しく、大きなステージがあり、それを貸し切りにしている。 半月が浮かび、薄い雲の隙間から星が光っている。 トラックの音と、蚊の存在以外は問題はない。 ふと目を覚ますと、満天の星空が拡がっている…なんてのを想像しながら 早過ぎる眠りに就きたいと思う。 今日はあまり寝ていないので、眠いし頭が働かない。 明日は東北最後の地、青森に入る。 なんだか早いな、もう一週間か。 想う事は色々とあるけど、今はただ眠りたい。 おやすみなさい。 #
by shige-wander
| 2008-10-08 19:01
| NoMoterCycleDaiaries
北に向かうにつれてか、それとも季節が流れているのか、日照時間が短くなる。
6時にはもう陽は沈み鳥目の身には闇の世界が始まる。 昨日は本を読んでるうちにウトウトと眠くなり8時には寝ていた。 前の日の仙台と比べ、落ち着いた夜を過ごし久々にゆっくりと眠る事ができた。 昨日の夕暮れから雨は上がり目覚めた時には東から朝日が顔を出していた。 “太陽神が復活しためでたい” 綺麗な夕日のような朝日を太平洋と共に拝んでいると 西に大きなオレンジ色の虹が掛かった。 松島の辺りから遠く伸びて手樽海浜公園からは始まりから終りまでを半円状に 望む事ができた。 なかなかいい朝の始まり、今日もいい日になる事を期待する。 昨日の遅れを取り戻そうとペダルを漕ぐ足に力をいれる。 120kmとペースはいい、自転車は自分が頑張れば頑張った分だけ進むナイスな乗り物。 4号を北上し北上(きたかみ)という場所に落ち着いた。名前がいいからここにした。 途中面白い事は起こっていない。前だけを見つめて飛ばし続けた。 岩手に入ってからは少しずつ葉も色付き初め、空には何の種類だろう 渡り鳥が列をなして南へ向って飛んでいく。 右腕に緑色の糞がポトッと落ちてきた。「頑張れよ」と言われているようで臭いけど嬉しかった。 中尊寺に寄った。寺までに1km程の林道を歩くのだけど、久々の歩きは 気持ちがいいものだった。 観光地化していて京都の寺みたいな感じ。 修学旅行生や韓国の方が多くいた。 修学旅行生は大阪から来ているらしく、皆関西便を話していた。 東北で関西便を聞くのもなんかオツだ。 関西の修学旅行はどこも東北なのかと聞くとこの学校はホームステイならぬファーム(農場) ステイをするからだと教えてくれた。面白い学校があるもんだ。 さっき3日ぶりの風呂に入った。よくある古びた銭湯で蛇口のお湯がぬるくなる銭湯。「玉の湯」 そこでは地元のおじさん方が汗を流す。 一人若い人がいたので近くの公園で野宿できるかと話していると彼がバーの店長 というのを聞き、これから一眠りしてから行こうと思う。 昨日今日は控えようと思っていたけど、これもまた巡り合わせ。 一日1500円はとうに破られているけど、もはやそんなのはどうでもよくなった。 今を楽しもうと。 今日走っていると遂に青カンに『青森』という文字が出て もうこの旅も終盤なのかと思いました。 とは言ってもまだ250kmはあるので、とにかく土地を感じながら フェリーに間に合えばと思う。 やはり夜は寒いです。 北海道はかなり寒いと聞きました。 皆さんも体に気をつけて。 #
by shige-wander
| 2008-10-07 20:36
| NoMoterCycleDaiaries
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