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神様にもらった風邪は未だ治らない。 しかしこの四日間、自然に包まれた生活を送っていたため それも快方へと向かっている。 チベットツアーを終えたあとは、一路カトマンズへ。 (カトマンズでの話は次回に。) インドビザを待つ間、7000m級の山々を見渡す街ポカラへと訪れる。 街はダムサイド、レイクサイドに分かれ、ダムはローカルで静かな、 レイクはツーリストエリアで賑やかなところ。 賑やかといっても首都のカトマンズと比べると、やはり静かなところだ。 レイクサイドにはトレッキング用品、土産物屋が並ぶ。 ジャケットからテント、寝袋まで何でも手頃な値段で手に入る。 いつでも誰でも気軽にトレッキングを楽しむことのできる環境だ。 そんなトレッキングへの基点となる街ポカラだが、 始めはそんなこともせずにダラダラと過ごそうと思っていた。 だけどこうして充実感を得て帰ってこれたのは、ラジさんのおかげ。 彼はポカラのあるG・Hのボスで、とても優しく親切な気の良い人だ。 日本語が堪能だが、彼はいつも自分を呼ぶとき「シガさん」と呼んだ。 (他の国の人たちも皆「シゲ」とは呼べず、大体決まって「シガ」とか呼ばれます。) カトマンズのG・Hで情報ノートを見て彼のG・Hを訪れた。 バイクの後ろに乗せて街を走ってくれたり、地元民しか知らないであろう 美味い店にも連れて行ってくれた。 芯(心)のある人で「カルマ」についても少し話してくれた。 夢や出逢いを大切に考えている。 G・Hを始める前は、すっと山でガイドをしていたという。 そんな彼に薦められ、せっかくだからとトレッキングをすることにした。 丁度良く同じコースを希望する日本人もいたので、共に歩くこととなった。 どうやら山に呼ばれているようだ。 ポカラの周りには多くの高峰が聳える。 アンナプルナ、マチュピチュレ、ヒマラヤの山々。 そのどれもが万年雪を頂いた美しいもので、その景観は ポカラの街からも見渡すことができる。 トレッキングのコースは ナヤプル~ウレリ~ゴレパニ~プーンヒル~タダパニ~ガンドレク~ナヤプル これらを一周する三泊四日のショートトレッキングとなる。 ガイドなしでも十分に歩くことのできる手軽なコースだ。 ヒマラヤでは、6000m以上の山を登ることを「登山」、 それ以下の山歩きを「トレッキング」と言うらしい。 この話で言えば、登山をしたことのある人はそう多くないことになる。 トレッキングといえば、ハイキングに毛の生えたようなものと考えていたが、 この山歩きは自分の思うトレッキングとは少し違い、 手軽とはいえ案外きつかったなと振り返る。 ポカラからバスで二時間、「ナヤプル」という街からスタート。 はじめは好調に歩み始める。 近くに小学校があるらしく、水色の制服を着たチビっ子が登校している。 彼らに混じって山道を登る。 天気は快晴、気持ちも晴れ渡っている。 やがて午後になり気温は上昇する。 ここはまだ低地のため、昼間には夏さながらの日差しになる。暑い。 そして気温に比例して山道も登りを増す。 汗を垂らし、普段使わない筋肉をふんだんに使って石段を登っていく。 自転車の旅を思い出す。急な上り坂は1~2時間と続き、トレッキングに 出たことへの少しの後悔と、これは完全に「登山」だなと思った。 夕暮れ近くになり、ようやく一日目の目的地「ウレリ」へと辿り着く。 生憎の曇り空、アンナプルナ・サウスは見えなかった。 しかしその代り、疲れた体を癒してくれたのは宿のおばちゃんや娘の笑顔だった。 このトレッキングを通してずっと思っていたことだけど、 山に暮らす人々はとても暖かい。 道を擦れ違えば必ず「ナマステ~」。 日に焼けた親父が日本語で愛想良く「コンニチハ~」。 陽気なおばちゃんが「ゴレパニ~、タダパニ~、ジャパニ~♪」と歌う。 「スウィート、スウィート」と言ってお菓子をせがむ子供、牛追いの親父、 洗い物をするおばさん、赤ん坊に乳を与える若い母親、そしてガイドやポーター。 その誰もがいつも笑顔で、自然に包まれて暮らす人々は、 気持ちのいい心を持っているんだな、と思った。 二日目からは次第に慣れはじめ、軽快に歩くことができた。 順調に歩を進め、三日目の早朝にはこのトレッキングのメインである 「プーンヒル」という丘の上に立った。 「この地球という星は本当に素晴らしいな」 と思えるほどのグレートサンライズを拝むことができた。 朝の始まりを、ぼーっと眺める。 あの神秘のグラデーションと山のシルエット、そして山の陰から昇る太陽は、 今まで見た「朝」の中でも、とても綺麗なものだった。 急な上り坂で「人はなぜ山に登るのか」と考えていたけど、 この朝焼けを見て、それも納得した。 丘の上にはガイドを含め100人以上の人達がいたが、 それぞれ皆地球の朝に心を奪われていた。 出発して四日目、「ナヤプル」に戻る。 気持ちは満たされ、とても満足な気分だった。 「満足」という字の如く、足のほうも満たされ、これ以上はもう結構といった感じだった。 すべてを含め、これくらいの期間で丁度良かったなと思う。 そして山を歩くというのは、良いものだなと思った。 澄んだ空気、木のざわめき、川のせせらぎ、滝の轟音、そして鳥や動物の鳴き声。 マイナスイオン、心が清くなる。 どんな山にも頂上はあって、綺麗な景色が待っている。 歩きながら話をするのは自分と二人、色々なことを考えた。 山は己と対峙するのに打って付けの、神聖な場所なのかもしれない。 自然に抱かれ四日間、良い景色を見れて、良い空気を吸って、満足。 2000Rs(約2500円)のパーミット代も、これで充分元を取れたように思う。 連日の天気にも恵まれ、グッドなトレッキングとなった。 良きかな良きかな。 この山もポカラの街も、とてもほっこりしていて大好きな場所となりました。 ※↓ ガンドレクの宿の庭から見た高峰。ここで紅茶を飲みながら ※↓ プーンヒル。本当に多くの人が心を奪われていました ※↓ プーンヒルからのグレートサンライズ。地球の神秘を感じます P.S ポカラでの一日は穏やかで長く、暇つぶしに「マダル」という 太鼓を買ってみました。山を見ながら叩いていると気分がいいです。 日本に帰るまでに、ちょっくら練習を積み上手くなっていれれば、と思います。 それとずっと写真のupができていないので、次回あたりにできればと思っています。 09/11/02 カトマンズ 今日は満月です。
by shige-wander
| 2009-11-02 21:42
| ネパール
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